takumikoブログ

読書日記や日々の考えたこと、自分の見る世界を文字として産み落としています。

日本人よ、お客様をやめなさい

日本ではお客様信仰が根強い。「お客様は神様」という言葉が証拠だ。

これは2つの側面があると考えている。

1つ目はサービスを提供する側が自身のサービスをどうにか向上させようと努力するおもてなし

日本が自負するように、日本のサービス精神は世界的にも飛び抜けてクオリティーが高い。”思いやり”を大切にし、昔ながらの”気配り”をちゃんと受け継いでいると思う。親切すぎて、日本に帰るたびに感動する。もうトイレなんてスゴイことになってるよね。観光客が自動で上がるシートの動画を撮る気持ちが分かる。
また、日本人は真面目で気が効くと評価されるので、海外にいる私自身も恩恵を受けている。

 

これと対をなして生まれてしまったのが、「自分はお客様だ」と思い込んでしまうダークサイド

あぐらを掻いていると言ってもいい。エクストリームな例だと「俺は客だぞ!」と怒り出してしまうクレーマー。店では言わなくてもうちのお父さんよく言ってるんですよね。まあ、こんなに酷くなくとも日本人は、少しでもお金を出していたり、無料であってもサービスを受ける側になると、すぐにお客様ヅラしがちである。

 

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世間話はさておき、今日の本題。

もう過剰なお客様意識やめませんか?

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今回この話をするのにはきっかけがあった。

私は今、オーストラリアはメルボルンに住んでいる。海外に出ている日本人は良い意味で変わっている人が多い。折角なら面白い人に出会いたい、そして面白い人同士を繋げたらもっと面白い。そう思って積極的に日本人のコミュニティー作りを行なっている。

先日、あるイベントを企画した。趣味の合う人集まりましょうと、別にお金がかかるわけでもない、気楽なミートアップだ。

集まる前にある程度どんな人なのか分かっておきたかったので、概要欄に「お問い合わせの際は軽く自己紹介をつけてください」と追記した。オープンなイベントでどんな人が来るのか皆目検討がつかなかったし、開催が自宅、ということもあったのでセキュリティー上の理由だった。

で、ほとんどの人は自己紹介をつけてくれるんだけれど、中には「参加したいです!」「まだ入れますか?」と名乗りもせず短くメールを送って来る人も居た。

優しい私はきちんと返すんだけれども、何かモヤモヤする。。

もしかしたら、ちょっとしたミスで自己紹介を忘れたのかもしれない。けれど、なぜ私が気を使って「ぜひ参加していただきたいのですが、僭越ながら自己紹介お願いできますか?」とわざわざ打たなければいけないんだろう?むしろ相手が人間であると想像できるなら、自己紹介なんて私が要求しなくてもつけるよね?とモヤモヤは抑えきれない。

 

これは今回のイベントに限ったことではない。

シェアハウスを運営していたとき、日本人からの問い合わせのほとんどが、「内覧したいんですけれど、まだ空いてますか?」という無骨なものだった。

よく考えたら分かると思うんだけれど、どこの誰とも分からない人を自分の住む家に入れたくないし、住所だって教えたくない。しかも、最初に滞在期間やどんなことをしているのか教えてもらえたら、その時点で無いなと思える人は断ることができる。バカみたいに全員に家を見せてたら自分の時間がなくなってしまう。
そもそも内覧ってただ家を見せるだけじゃない。約束したらその時間家に居ないといけない。来る方は気楽だけれど見せる側は大変。その上、待ってたのにドタキャンなんてこともありうる。

そういうことまで分かっているからか、日本人以外からの問い合わせにはすごくナイスなものが多い。むしろ、もうこの文面だけであなたに決めたいわと思わせるぐらい書いてくれる。

 

仕事もそう。

以前、セカンドビザも取れて高時給、英語環境という仕事の代理投稿をしたことがある。ボスが私の働きを賞賛して、私の後釜にはぜひ日本人が欲しいとのことだった。働く日本人にもおいしい仕事だし、良かれと思って日本語の掲示板にアップした。シェアハウスの件でうんざりしていたので、自己紹介するよう、一応念を押しておいた。

案の定問い合わせが爆発した。見きれないくらいの数が押し寄せた。ところが大多数がが自己紹介を書いてこなかった。名乗りさえしない人もたくさんいた。履歴書だけ送りつけて来る人も。もちろん、詳細の分からない人なんて紹介できないし、頼んだこともできないのだから論外である。

中には、「英語全く話せないんですけど、大丈夫ですか?」とバカ丸出しの質問をして来る人も。仕事なんて、自分をアピールしないともらえないよ、と。まあこれは別記事で話すとしよう。

とりあえず、選ばれたいなら、言われたことは守ること、パソコンの向こうにいる人に敬意を払うこと。これは最低限だと思ってた。


けれど、同じ考えをしている人ばかりではない。だから、こんなにモヤモヤするわけで、じゃあ何でみんな自己紹介が書けないのか考えてみた。

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理由は2つ。

  1. 自分はお客様だと思っているから
  2. 海外だから堅苦しいのはいらないでしょ?と海外を履き違えているから

仕事の応募の件については2つ目の理由が原因であるとは思うが、また話がややこしくなるので別の機会に譲る。

今回は1.自分はお客様だと思っているからにフォーカスしよう。

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上で述べたように、日本人はお客様信仰が強い
これには、「おもてなし」を筆頭にした良い側面もあれば、「俺は客だぞ!」と利用する側が踏ん反り返ってしまう悪い面がある。

ここは日本の外。もちろん、日本のおもてなし精神を海外で披露するのは、相手に嫌がられない限り問題ない。けれど、自分はお客様だと思い込んで相手をリスペクトしないのは飛んだ勘違いである。

日本では、サービスをする側とお客様、立場に優劣が付きがちだが、ここでは大前提として立場は対等なもの
お客様になりたいんだったらそれなりのものを払わなければならない。サービスする側も利益が欲しいならもっと良いものを差し出さなければならない。チップの制度などは顕著なもので、良いチップが欲しければより良いサービスを提供するし、お客側も自分のお客レベルによってチップの額を決めることができる。いい意味でフェアな関係だ。

この前提を知らずになんでもかんでもお客顔するのはよくない。

 

 

人として最低のリスペクトを持てない人はどこに行っても苦労する。そして、例え自分がディスリスペクトを振りかざしていると無自覚であっても、相手に失礼な奴だと印象を与えてしまったらそれまでなのである。

それにチャンスを逃すことになるだろう。これは上の自己紹介できない話とがっちりリンクするが、お客さんと勘違いして失礼なことしていると、仕事はもらえないし、良いシェアハウスも回ってこない。引いては、そこで出会えただろう素晴らしいチャンスを逃してしまうわけだ。これは明確な事実。

 

今回私は自己紹介くらいしてくれるよね?と期待して、それが現実と違ったからモヤモヤした。

これと同じように、海外で自分をお客様だと勘違いしていると、この期待と現実のギャップにモヤモヤし続けることになるだろう。

 

p.s.自己紹介については私がモヤモヤしただけで、実際にはそんな無礼な奴は跳ね除けて気にしない人も多いと思う。私もこの記事を公開した後はそういうスタイルでいこうと思う。

 

 

*タイトルにある”日本人”は私が今まで出会った極一部の失礼な日本人に向けての”日本人”です。それ以上もそれ以下も意味はありません。

*全体の話は、「日本人はこうだ。オーストラリア人はこうだ。」と決めつけている話ではありません。それぞれという前提があっての話です。

*自己紹介はあくまで自分が”どんな人”かという話です。個人情報を乗せる必要はありません。