思考の海で泳ぐ

読書日記や日々の考えたことを文字として産み落としています。

8月の面白かった本・7冊

8月に読んで面白かった本をまとめました。 1、『愛するということ』エーリッヒ・フロム著 愛するということ 新訳版作者: エーリッヒ・フロム,Erich Fromm,鈴木晶出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 1991/03/25メディア: 単行本購入: 33人 クリック: 227回…

自分がないという悩み

わたしはいわゆる「さとり世代」に当たるのだけれど、その悟りというのはわたし自身を言い得ているようで少しずれていると感じる。 さとり世代とは一般的に「欲がない」と言われている世代を指すそうだ。けど欲がないわけじゃない。やりたいことはあるんだけ…

マオリの土地問題とエセジャーナリスト

1. 旅を仕事に 「好きなことをして生きていきたい」 ここ最近、胸を張ってそう言えるようになった。 好きなことってなんだろうと考えたら「旅」というキーワードに行き当たった。せっかく生きてるんだから、ここにある世界を全部見てみたい。そう思うのは私…

旅の教養としての読書|「大国の掟」佐藤優

1 先日、「旅に出たい」と心が叫んだ。 2018年上半期は私にとって旅への挑戦シーズンであった。真夏の中央オーストラリアを車で縦断し、今度は真冬のロシアをシベリア鉄道で横断、からの東欧を何カ国か跨いできた。オーストラリアに帰国して早3ヶ月。安定し…

ウクライナでパスポート盗まれたけどウクライナが大好きな理由。

今年の3月こんなツイートをした。 ウクライナから速報です。昨夜、路上にてパスポートをスられました。犯人には気付いたのですが、取られたことを把握したときにはもう遥か彼方。捕まえれませんでした。もう諦めるしかない、と再発行の準備を進めていた今朝…

誰かの役に立ちたい欲

自己啓発書なんかを読んでいると、人間は人から認められたい、承認欲求というものがあるらしい。 良いことをして褒められたい、誰かに必要とされたいなど、色々な欲求が絡んでいるようだが、そんな欲の中に”誰かの役に立ちたい欲”というものがある。 私は別…

エストニアでキャッスレス対応してもらえなくて自分のブロマイドを生産した話。

世界的にキャッシュレス化が進んでいると有名なエストニア共和国。 夜行バスでサンペトロブルクからタリンに降り立った。 まずは何よりトイレに行きたい。 しかし、トイレの使用には30セントのコインが必要とのこと。 結構緊急事態だったので、ユーロを持っ…

ロシアだより

飛行機を降りた瞬間、頭の奥までキーンと響く、凍てつく寒さが懐かしい。 氷は溶けはじめ、氷柱は雫をポタポタと落とす。街では柔らかくなった雪を、除雪車がゴーっと大きな音を立ててかき集め始める。 もうすぐロシアに春がやってくる。 「冬よ、さようなら…